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心の時空

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ゼア・ウイル・ビー・ブラッド  シネマの世界<第35話>

ダニエル・デイ・ルイス(1957~54才、イギリス)が、映画の主役を演じる時、その役は彼以外に考えられないほど主役の登場人物に成りきるのでダニエル・デイ・ルイスという俳優が何人もいるように錯覚します。
a0212807_163858100.jpgこの「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド(2008)」もダニエル・デイ・ルイス入魂の迫力ある演技に魅入られました。
映画も秀作でした。
この年の彼のアカデミー主演男優賞受賞は、当然と思います。


a0212807_16402546.jpg映画の舞台は、20世紀初頭の石油ブームに沸くアメリカです。
西部開拓の鄙(ひな)びた小さな村で油田が発見されたとことから、物語は展開していきます。
住人たちの欲望が絡み合い、次第に険悪な関係になり、村のコミュニティは破壊され家族の絆も喪失されていきます。
ダニエル・デイ・ルイスが、油田採掘人の狂気ぶりを実に見事に演じていました。
キリスト教カルト教会のエセ牧師を侮辱し、ボーリングのピンで殴り殺すシーンなど憎悪の情念をリアルに表現できる俳優は、それほどいないと思います。
「存在の耐えられない軽さ(1988)」・「マイレットフット(1989)」・「ラスト・オブ・モヒカン(1992)」・「父の祈りを(1993)」など‥彼の主演した映画は、秀作が多く、間違いなくダニエル・デイ・ルイスは、映画史に残る名優であると思います。
by blues_rock | 2011-11-30 00:50 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)