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心の時空

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a day in my life

シネマの世界‥「アクロス・ザ・ユニバース」

映画「アクロス・ザ・ユニバース」(2008)は、ビートルズLPアルバム「レット・イット・ビー」(1970)のA面3曲目に収録されている曲をタイトルにしています。
映画の中の歌33曲(サウンド・トラック)は、もちろん全部ビートルズです。
映画はミュージカル仕立てですが、ミュージカルではありません。
監督は、女性でジュリー・テイモア(1952~)といい、私は初めて聞く名前でしたが、映画「アクロス・ザ・ユニバース」の映像センスに驚きました。
a0212807_1331443.jpgブロードウェイミュージカル「ライオンキング」の演出で天才との評判だとか‥私はミュージカルに関心ないので分かりませんが、映画の「アクロス・ザ・ユニバース」を見て納得しました。
つい映画のタイトル「アクロス・ザ・ユニバース」に惹かれたのと、ビートルズの歌でストーリーが構成されていることに興味をもちビートルズを聴いてみようかなと映画館に入り、映画を見ている(聴いている)うちに、胸がわくわくしていました。
ビートルズの曲を俳優たちが、カヴァーして歌っています。
「詩(歌詞)といい旋律(メロディとハーモニー)といいすばらしい!」の一言で、このロック・グループは、やはり天才だったと再認識しました。
映画としても傑作でした。
ビートルズの33曲を縦糸にして60年代のリバプールとニューヨーク(グリニッジ・ビレッジ)の時代背景が横糸となって見事に映画「アクロス・ザ・ユニバース」という色彩豊かなタペストリー(つづれ織り)に仕上がっています。
[ストーリー]リバプールの造船労働者ジュードとアメリカ人学生の友達マックス、妹のベトナム反戦活動家でジュードの恋人になるルーシー、歌手のセディ、ギタリストのジョジョ、ヒッピーのプルーデンス‥ほか映画の中で、それぞれ俳優たちが役柄のセリフ(心情)をビートルズの歌で表現しています。
ルーシー役のエヴァン・レイチェル・ウッド(1987~下の写真)がチャーミングで、歌も上手いのに驚きました。
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映画は、歌詞をストーリーに合わせ、セリフの代わりに歌うことで感情を表わしていました。
ニューヨークの浮浪者役でジョー・コッカーが(彼のエア・ギターが見られます)、Drロバート役でボノ(U2)がチョイ役出演しているのも驚きです。
場面によって、曲も映像もがらりと変わりサイケデリックであったり、マジカル・ミステリー・ツアー風であったり、テム・バートンを思わせる演出であったりと独創性に溢れています。
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映画の最後は、ビートルズの映画「レット・イット・ビー」の中でも、最後にアップルビル屋上でライブをしますが、その映像をカヴァーした演出に唸りました。
ジュードが、別れた恋人ルーシーを想いビル屋上からアカペラで「愛こそすべて( All You Need Is Love)」を歌うシーンは‥なかなか感動的でした。
この映画は、ジュリー・テイモア監督のビートルズへの尊敬と自分の青春であった60年代へのオマージュと思いました。
by blues_rock | 2011-11-08 21:30 | ビートルズ(Beatles) | Comments(0)