真空管ラジオ・アワー‥ウシュクダラ
ラジオのボタンを回しながらラジオ放送局の周波数を拾い外国のポップス音楽を聴くただ一つの音源でした。
私にとって真空管ラジオの懐い出の音楽と言えば「ウシュクダラ」です。
遠い異国ペルシャの雰囲気‥アラビアンナイトに出てきそうな不思議な情緒を漂わす音楽でした。
ある日の午後、車を運転していたらカーラジオ(FM)から「ウシュクダラ」が流れてきました。
あまりの懐かしさに車を止めて聴き入りました。
彼女が英語で唄う日本の童謡「猩猩寺(しょじょじ)」も大ヒット、この歌もまた真空管ラジオから「♪Sho-sho-shojoji‥」といつも流れていました。
「ウシュクダラ」とは、トルコの首都イスタンブール旧市街(ヨーロッパ側)からボズポラス海峡をはさんだアジア側のユスキュダル村(波止場)のこと、ユスキュダルのトルコ語発音が「ウシュクダラ」だそうです。
「ウシュクダラ」(1953)は、私のラジオ・デイズの一曲です。
アナタの着物の裾が長く はねあがっていた
アナタは起きたばかりなのか 目はぼんやりとしていた
アナタは私のもの 私はアナタのもの
腕を組めるのは私だけ
ウシュクダラに行った時
一枚のハンカチをみつけて
その中にロクム菓子を包んだ
アナタを探していたら すぐ横にたっていた
アナタは私のもの 私はアナタのもの
腕を組めるのはわたしだけ
(付録 : アンダルシア風ウシュクダラも味わいがあります。)