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心の時空

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最後の忠臣蔵  シネマの世界<第23話>

日本人は、時代劇「忠臣蔵」(四十七士の討ち入り物語)が好きで、年の暮れともなるとウンザリするくらい映画やTV時代劇ドラマで再演されてきました。
私は、陳腐な「忠臣蔵」に興味ありませんが「最後の忠臣蔵」は、二人の主役「役所広司と佐藤浩市」の演技を見たくて映画館に行きました。a0212807_21351744.jpg
二人の演技は予想に違わずすばらしく、役所広司の目や顔の表情による心理描写の演技は後世に残る名演技と言ってよいでしょう。
「忠臣蔵」の名の由来は、人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」からで、映画の中のカットで要所に挿入された近松心中恋物語の人形浄瑠璃の場面が、この映画の主題である「生きること・死ぬこと・愛しぬくこと」の効果をうまく引き出していました。
映画は、赤穂浪士四十七士が、主君の仇(あだ)を討つため吉良邸に討ち入り、本懐を遂げたあと全員切腹して果てた事件から16年後の京都が、舞台です。
世は、まさに元禄時代‥町人庶民の芸能文化が、成熟していました。
主君の仇(あだ)を討つため忠義に生き、本懐を遂げたら潔く死んでいった四十七士は、町人庶民にとって武士の誉れ高い英雄たちでした。
そんな時代に、本来なら四十七士と運命をともにするはずであった元赤穂浪士二人が、京都に生きていました。
16年前、主君である大石内蔵助から二人それぞれに直々の密命を受け、武士として自分の意思で名誉の死を許してもらえなかった厳しい理由がありました。
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一人は、討ち入り後「真実を後世に伝え、武士として死ぬ浪士たちの遺族を援助せよ。」の特命を受けた足軽侍の寺坂吉右衛門(佐藤浩市)であり、主じの命である「生きよ、生きて伝えよ」という過酷な使命を背負い、死ぬことを許してもらえない武士でした。
もう一人は、討ち入りの前夜、大石内蔵助の密かな使命を受け、屋敷から忽然(こつぜん)と姿を消した大石家用人の瀬尾孫左衛門(役所広司)で、同志から命惜しさに逃亡した裏切り者と思われていました。
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彼は、武士を棄て町人に名も変え、人里はなれたところで何かを隠すようにひっそりと暮らしていました。
映画のストーリーは、この二人が偶然出会うことで展開していきますが、映画の主題である「生きること・死ぬこと・愛しぬくこと」に興味ある方は、DVDでご覧いただきたいと思います。
「武士道というは、死ぬことと見つけたり(葉隠)」
この映画のもう一つの見どころは、映像美です。
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日本の四季折々の美しい自然の風景や良く時代考証された江戸時代の暮らしの道具類・土間囲炉裏・畳なども必見です。
製作総指揮のワーナーブラザーズ(ハリウッド)が、世界配給しますので海外の映画ファンの反応が楽しみです。
by blues_rock | 2011-10-08 07:39 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)