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心の時空

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a day in my life

英国王のスピーチ  シネマの世界<第18話>

このところシリアスな映画ばかり見ていましたので、少し趣きを変えヒューマンな物語の映画を見ようと選んでいたら「英国王のスピーチ」に行き着きました。
この映画は、アカデミー賞の主要な4部門‥作品賞・脚本賞・監督賞・主演男優賞を受賞した作品だけあって、確かに見ごたえはありました。英国王のスピーチ  シネマの世界<第18話>_a0212807_035983.jpg
映画の主人公は、前イギリス国王(エリザベス女王の父君)です。
幼少の頃からの吃音症(ドモリ)に苦しみ、内気な性格の王子(次男)でした。
兄の国王が、離婚歴のあるアメリカ女性にお熱をあげ結婚したことから願わない国王に即位させられました。
国王の重要な役割である演説(スピーチ)は、大の苦手でキライな仕事でした。
しかしヨーロッパで、第二次世界大戦の暗雲が立ちこめ始めると、当時世界の覇権国家であったイギリスは、ファシズム国家への抵抗(国策)として、大英帝国の諸国と植民地を一つの理念にまとめる必要がありました。
そのために大英帝国の元首として「英国王のスピーチ」は、全国民の士気を高め、愛国心を鼓舞するために、たいへん重要な意味がありました。
現イギリス女王の父君で、実在した国王をモデルに、良くもまあここまで平民目線で宮殿内での国王家族の暮らしぶりを明け透けに映画にできるものだと感心しました。
吃音症(ドモリ)の治療と訓練のためとはいえ、この映画のシーンのようにバッキンガム宮殿内で“卑猥な四文字”言葉を頻繁に使っているとも思えませんが、それにしてもイギリス王室の自由さと宮内庁(官僚)の采配する日本の皇室の在りようの違いは、大きいようです。
英国王のスピーチ  シネマの世界<第18話>_a0212807_852682.jpg
産まれたばかりの赤子に吃音症(ドモリ)の子はいないとのことなので、その人を取巻く環境のストレスやプレッシャーが、吃音症(ドモリ)を発症させるようです。
余談ですが、出自は貧しい農家ですが、私も子供のころ吃音症(ドモリ)に苦しみました。
原因は分かりませんが、幼な心に悩んだことは、憶えています。
私の吃音症(ドモリ)は、いつの間にか自然に治り、今では回りのヒンシュク、相手の迷惑も省みず、ペラペラとおしゃべりばかりしています。
by blues_rock | 2011-09-25 08:44 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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