台北に舞う雪 シネマの世界<第17話>
フォ・ジェンチィ監督(1958~53才)の映画「台北に舞う雪」(2010年、台湾・日本・中国・香港の共同制作)を見ました。
私は、フォ・ジェンチィ監督の1999年作品「山の郵便配達」(2001年日本公開)と2003年作品「故郷の香り(ヌアン)」(2005年日本公開)に感動しましたので「台北に舞う雪」も期待して見ました。
台北郊外の小さな田舎町が、映画の舞台です。
メイ(トン・ヤオ)という新人女性歌手が声を失い失踪、この小さな田舎町に身を隠しました。
小さい頃、母親が失踪し、親切な町の人たちの善意に支えられて育った青年モウ(チェン・ボーリン)は、その恩に報いたいと町中を自転車で走り回りながら、お世話になった人たちの暮らしを手伝い支えていました。
そんな時、彼に食堂の主人から呼び出しがかかり、店で酔いつぶれ途方に暮れている若い女性(メイ)の旅館を探し案内するようにと依頼がありました。
それが二人の出会いでした。
台北の冬は雨ばかりとか‥台北に雪は降らないのだそうです。
台北に舞う雪とは、どんな雪なのか‥それは映画を見る方のために採っておきたいと思います。
この映画の見どころとして、メイを演じたトン・ヤオの透明感のある美しさとモウを演じたチェン・ボーリンのさわやかな笑顔があります。
いつしかお互い惹かれながら同時に別れを感じ、そのせつない想いを目で伝える二人の表情が、美しい映画でした。
「台北に舞う雪」で初めてトン・ヤオ(1985~26才)という中国の女優を知りました。