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心の時空

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薔薇の名前  シネマの世界<第10話>

薔薇の名前  シネマの世界<第10話>_a0212807_17435876.jpg福岡市天神の映画館が「午前十時の名画館」と銘打って、10時から1日1回(1週間)往年の名画を上映しています。
1987年の映画「薔薇の名前」が、上映されたので改めて見に行きました。
映画は、1327年の北イタリア寒村の山間にある修道院を舞台に、そこで起きた不可解な連続殺人事件を修道士(ショーン・コネリー)と弟子の修道士見習い(クリスチャン・スレーター)が、事件の謎解きと犯人探しをするという物語です。
ショーン・コネリー=ジェームス・ボンド(007)という強烈な個性のイメージをこの映画で見事に払拭し、ショーン・コネリーが名俳優ということを実証してみせました。
当時15才のクリスチャン・スレーターの初々しい演技も見ものでした。
この二人と絡んでいく修道士・村人を演じる俳優たちも全員個性的でリアリティがあり強く印象に残りました。
映画の印象も以前見たときとは、ずいぶん違いました。
タイトル「薔薇の名前」の華やかなイメージが、私の印象に残っていてもっとカラフルな映像と思っていました。
14世紀初頭ヨーロッパの人々が、貧困に苦しむ中で、キリスト教会は堕落し、各宗派とも偏狭な教義をめぐり陰惨な宗教戦争をしていました。
薔薇の名前  シネマの世界<第10話>_a0212807_17455015.jpg
その暗い世相と雰囲気を表現するため映像は暗く、ストーリーの主要な場面に現れる「火」と「雪明り」を色の象徴にするためか、ダークなモノトーンであったことが今回分かりました。
映画の舞台となった北イタリア寒村の古い修道院は、アッシジをイメージしたのではないかと想像しながら見ていました。
by blues_rock | 2011-09-01 21:27 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)
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