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心の時空

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a day in my life

ドアーズ/まぼろしの世界

a0212807_19101072.jpg40年数年前に活躍したロックバンド「ザ・ドアーズ」のドキュメンタリーフィルム(実写映像)と彼らが自主撮影したフィルムだけを使用して、映画のようなカット構成により制作されたドキュメンタリー映画です。
ナレーションは、ジョニー・ディプが担当しています。
ジョニー・ディプは、俳優になる前パンクロックバンド「ザ・キッズ」のギタリストでしたので、彼のナレーションを聞いていると(当然日本語字幕を見て理解していますが)彼自身のドアーズへの熱い思いが伝わってきます。
1991年のオリバー・ストーン監督映画「ドアーズ(The Doors)」もお薦めします。
ジム・モリソン(ヴォーカリスト・詩人)役をヴァル・キルマーが名演しています。
映画はジム・モリソンのスキャンダラスな部分を少し誇張した演出ですが、ヴァル・キルマーの顔・容姿がジム・モリソンそっくりなのには驚きました。
メグ・ライアン演じる恋人パメラ役も初々しくチャーミングでした。
1960年代アメリカ社会の混沌の中から登場したロックバンド「ザ・ドアーズ」は、アメリカの反体制(反権力)のシンボル担っていきます。
バンドの作詞担当でヴォーカルのジム・モリソン(1943~1971享年27才)は、当初はにかむように自分の詩を歌っていましたが、バンドの人気に火がつくとさらに反体制(反権力)のパフォーマンスを演じるようになりバンドの象徴になりました。
UCLA映画科の学生であったジム・モリソンは、友だちのレイ・マンザレク(ピアノ・オルガン)とバンドを結成します。
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やがてジョン・デンスモア(ドラム)とロビー・クリーガー(ギター)の二人が加わり、ドアーズの音楽活動は始まりました。
作詞を担当したジムは、子供のころから哲学(ニーチェ)や詩(ランボー)に熱中していたこともあり、バンドの名前「ザ・ドアーズ」もイギリスの詩人ウイリアム・ブレイクの詩に由来しています。
デビュー前のジムは、歌に自信がなく自作の詩の朗読をしているようでした。
ドアーズがロックバンドとして秀でていたのは、稀有な詩人としての才能をもつジム・モリソンの詞とバンドの音楽性(ロックのオリジナリティ)にありました。a0212807_19143147.jpg
その特徴的な個性としてドアーズには、ベース・ギタリストがいませんでした。
ドアーズのリーダーレイ・マンザレクは、左手でローズ・ピアノ(初期の電子ピアノ)の低音域(ベース)を弾き、同時に彼の右手がオルガンで主旋律を弾いていました。
ジャズドラムのキャリアをもつジョン・デンスモアのシュアーなドラムとフラメンコ・ギタリストであったロビー・クリーガーのピックを使わない5フィンガーでのメロディアスな奏法が融合して、ロック音楽史上唯一無二のドアーズ・ロックが誕生しました。
人気絶頂となったドアーズは、反体制(反逆と抵抗のシンボルとして)ロックのカリスマと崇(あが)められ、ジム・モリソンの言動(パフォーマンス)が、マスコミの大きな話題となり、それを追うようにスキャンダラスなニュース(でっち上げられたニュースも多かった)に疲れ果て、そのストレスからLSD・アルコール・ヘロインを乱用するようになりました。
1971年ジムは自分を取巻く環境を変えて薬物・アルコール依存症から脱するために、ずっと自分を献身的に支えてくれた恋人パメラとアメリカを離れ詩作に専念するためパリに向かいました。
そして滞在したパリのホテルで心臓麻痺のため死亡‥27年の生涯でした。
パメラもヘロイン中毒に苦しみ、ジムの後を追うように自殺しました。
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ドアーズのオリジナル・アルバム(LP6枚)「ハートに火をつけて」(1967)・「まぼろしの世界」(1967)・「太陽を待ちながら」(1968)・「ソフト・パレード」(1969)・「モリソン・ホテル」(1970)・「LAウーマン」(1971)は、いまでもLPレコードに針を落としてジャケットを眺めながら聴きたいロックがロックであった時代の音楽です。
by blues_rock | 2011-08-03 19:16 | 音楽(Blues/Rock) | Comments(0)