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心の時空

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a day in my life

ヒアアフター(来世)  シネマの世界<第4話>

4か月前、3月11日午後に発生した東日本大地震による大津波をTVニュースの映像で見て驚愕しました。
大津波が、東北各地の港・市街地を一気に破壊していく様は、現実のものとは思えないまるで映画の大津波シーンのCG映像を見るような思いでした。
16年前、私も尼崎市で被災しましたが、阪神淡路大震災よりはるかに大きい被害を東日本地域の人たちは被災しました。
東日本大地震で被災された人たちの悲しみ苦しみを思い、不運不幸にも亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。
東日本大地震から3日後のレイトショウでマット・ディモン主演の新作映画「ヒアアフター(来世)」を見ました。
観客は、私一人だけでした。
暗く広い映画館の真ん中に座り、マット・ディモン演じる霊能力に苦悩する霊媒師の表情をじっと見ていました。
マット・ディモンの抑制のきいた自然な演技も名演でした。
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「ヒアアフター」とは日本語で「来世(あの世)」という意味‥この映画の冒頭にある大津波シーンのリアリティある映像画が、地震の被災に遭われ家族を亡くされた方々にショックを与え、辛く悲しい思いをさせるであろうと映画館側が、その後すぐ上映を自粛し中止いたしました。
映画の冒頭に、ヴァーチャル映像ながらもリアリティ溢れる大津波のシーンがあります。
突然大津波が、街を襲い人々をさらい、何もかも破壊していきます。
映画の映像ながら、これを見て津波への恐怖を共有し、現実に起きた悲劇を擬似体現することのほうが、私は不本意に亡くなられた多くの人たちへの弔いと併せご冥福を祈ることになるのではないかと思いました。
映画「ヒアアフター」の上映自粛は、愚かな行為であると思い、私個人は残念でなりませんでした。
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このシリアスなテーマで、監督C.イーストウッドと制作総指揮S.スピルバーグは、主演のM.ディモンに死者と話す霊媒師どう演じさせるのだろうと興味がありました。
霊媒師が依頼者の両手をとり死者と出あう前の効果音に、遠雷のような微かな重低音が聴こえます。
C.イーストウッド監督は、自分の映画では音楽も担当しますが、映画の音響センスもなかなかもの、上手いなと思いました。
映画「ヒアアフター」のストーリーは、南太平洋のリゾート地を大津波が、突然襲うシーンから始まります。
大津波は、多くの人たちを一瞬のうちにのみこみ、街を破壊します。
そしてストーリーは、M.ディモン演じる霊媒師が、自分の能力(死者と話す霊能力)に苦悩する姿をタテ糸に‥最愛の人(死者)を亡くした人たちの苦悩をヨコ糸に展開いたします。
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臨死体験者の見た「ヒアアフター」は、死者のいる「ヒアアフター」だったのか‥「ヒアアフター」の存在を信じるのか‥魂があるとすればどこにあるのか、などいろいろ考えさせられるシリアスな映画でした。
真摯な良い映画ですので、大切な人とDVDでご覧ください。
by blues_rock | 2011-07-29 19:03 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)