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心の時空

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a day in my life

鉄腕アトム

鉄腕アトムが誕生して60年‥1951年生まれのアトムは、今年還暦を迎えました。
アトムとは原子のこと、鉄腕アトムは「原子の力」つまり原子力エネルギーで活動する高機能知能ロボットです。
a0212807_10514588.jpg3月11日の東日本大地震に端を発した原子力発電所事故で、いま世界は「反原発」・「脱原発」で侃々諤々とヒステリックに騒ぎ、実に滑稽な茶番劇を繰り広げています。
大震災直前までは、地球環境問題で「脱化石(石炭・石油)燃料」を高らかに謳(うた)い、原油高騰と相俟って、世界は炭酸ガス(CO2)を大量排出する「火力発電」にノー!と宣言していました。
原子力発電こそクリーン・エネルギーと挙(こぞ)って持ち上げ、脱原油のホープ未来エネルギーとして人々の脚光を浴びていました。
ウラン鉱山の権益をめぐっては、各国ともレアメタルと同じように熾烈な利権争いをしていました。
さて今を思うと未来エネルギーの景色は一変し、世界的に「反原発」・「脱原発」の感情論ばかりで、メリットとデメリット、リスクとリスクヘッジの冷静な分析もないまま、思いつきだけの百花繚乱、電力エネルギー政策も歴史的経過(原油高・環境破壊)の検討もなく、大衆心理の右へ倣いに政治は翻弄され、国家として5年10年、20年先のエネルギー需給設計・国民経済プランもないままダッチロールしています。
つまりは「反原発」・「脱原発」の人々の心理に「放射能(放射線)」に対する忌避反応が強いからです。
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放射線(X線)をレントゲンが、発見したのは1895年ですから、まだ100年とちょっと‥現在では医療に絶対欠かせないレントゲン撮影の始まりでした。
今から73年前の1938年に原子核分裂が発見され、66年前の1945年、一瞬にして人類を大量殺戮する核分裂反応による悪魔の兵器=原子核爆弾が発明されました。
そして同年8月人類史上初めて「広島」・「長崎」と悪魔の核兵器が、アメリカ軍により日本国民に対して使用されました。
原子力発電が始まったのは、わずか57年前の1954年です。a0212807_1121265.jpg
アトムが、まだ6才の時でした。
32年前の1979年にアメリカ(スリーマイル島)で原発事故があり、25年前の1986年ソ連(チェルノブイリ)にも原発事故、そして今年3月11日福島原発事故‥と原子力発電所の大事故が、世界を震撼させました。
何はともあれ、増え続ける世界人口(今年の秋にはついに70億人を突破!)、減り続ける原油など地球資源、地球の自然環境悪化、世界的食料・水資源の不足という重要な問題をかかえ、私たちは短絡的な感情論でぶつかり合い先送りする時間など人類に残されていません。
国内問題としては、原子力発電所のある地域と電力の恩恵を受ける大消費地域とが、地方と都市部に二極分極していますので、自らの未来生活の問題、国の将来の社会経済問題として2年3年かけて万機公論し、「反原発」・「脱原発」・「抑原発」・「推原発」なのか国民投票で原子力発電の方針を決すれば良いと思います。a0212807_111828.jpg
人類にとって「新しい火」というべき原子力の技術は、数百万年前に火を手に入れた人類の歴史で、まだ生まれたばかりの子供と同じ、長所も短所も数多くあり、まだヨチヨチ歩きです。
長所と短所への理解度も解決へのアプローチも人によって重要視する論点や見解が、まるで違います。
現在の原子力の情報は、肯定・否定の二者択一どちらかの立場で発信されているので‥0%か100%かの感情論ばかりが、氾濫しています。(参考 : 原子力発電所 ‥もっと皆なで考えよう
原子力発電は、熱核融合反応エネルギーを利用したものです。
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地球の自然も太陽光発電も太陽核反応である太陽光線(赤外線)エネルギーの恩恵あってのことですが、人は太陽光線(紫外線)を浴びすぎると皮膚ガンになるリスクが大きくなります。
宇宙空間は、人類の未知の幾千幾万種の放射線(放射能)が溢れていることでしょう。
今年還暦を迎えた鉄腕アトムは、体内に原子力を抱き、百万馬力のパワーを発揮しながら宇宙(そら)にある幾多の放射線を浴びて今日もジェットのスピードで飛びまわっています。
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ギリシャ神話のイカロスは、翼を得て宇宙(そら)を飛び、太陽に向かい翼を焼かれ大地に墜落しました。
太陽を科学的に知らなかったからでした。
人類が「火」を生活の道具にして50万年‥それでも火災は、発生します。
だから「火」は危険なので、「火」のない暮らしをしようと言う人は、いないでしょう。
「新しい火」である原子力には、もうしばらく冷静な科学的検証が必要と思います。
by blues_rock | 2011-07-24 01:03 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)