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心の時空

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ニューシネマ・パラダイス(完全版)  シネマの世界<第2話>

a0212807_947118.jpgディレクターズ・カット版(完全版175分)では、劇場封切り時にない感動的な場面(シーン)を40分くらい入れて編集していますので見ごたえがあります。
私はいつでも好きなシーンを見ることができるようDVDを購入しました。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督(1956~55才)弱冠33才の時の作品ですが、封切り当時(1989年)から「ニューシネマ・パラダイス」は、新作にしてすでに旧作名画のような風格がありました。
映画の物語は、イタリアの片田舎(シチリア)の小さな町の広場にあるニューシネマ・パラダイスという名前の映画館が舞台です。
この映画館の映写技師アルフレードとサルヴァトーレ少年(愛称トト)との交流をヨコ糸に、サルヴァトーレの人生をタテ糸にして悲喜交々(こもごも)の人間模様が編まれていきます。
サルヴァトーレの恋人エレナ(少年トトの幼なじみ)を演じたアニェーゼ・ナーノが美しく、さらにディレクターズ・カット版に登場する中年のエレナを演じたブリジット・フォセー(封切り時の劇場版には登場しません)の艶っぽさにも見とれました。
a0212807_94969.jpgブリジット・フォセーは、往年の名画「禁じられた遊び」(1952)で主人公の少女ポレットを演じた女優です。
この映画の本当の味わいは、アルフレードの計略でエレナと別れさせられたサルヴァトーレがローマに出て映画の才能を開花させ、映画監督として名声を得て成功しアルフレードの葬式のため数十年ぶり故郷に帰るところにあります。
彼は故郷の街角で若い時のエレナそっくりの若く美しい女性に偶然出遭います。
彼女の後をついて行くと彼女を出迎える母親の姿が、遠くから見えました。
その母親こそかっての自分の恋人であったエレナでした。
エレナを忘れられないサルヴァトーレは、エレナに会い一緒にローマに行こうと求愛しますが、すでに結婚し家庭をもつエレナにはもう人生を戻せないことは分かっていました。
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そしてエレナはサルヴァトーレの愛を一度だけ受け入れ別離(わかれ)を決意しました。
傷心のサルヴァトーレは、一人ローマに帰ります。
亡きアルフレードが、形見としてサルヴァトーレに残したフィルム一巻を映写室で見た彼は、アルフレードが如何a0212807_9532934.jpgに自分を愛し、自分の映画への情熱と才能を早くから見出し密かに応援していたアルフレードの深い愛情に、ただ涙するのでした。
ディレクターズ・カット版で最後の40分に編集されたシーンの数々は、この映画のテーマである「恋愛への感傷・人性への郷愁・映画への愛情」を的確に表現しており、いつ見ても感動の涙があふれてきます。
by blues_rock | 2011-07-09 09:53 | 映画(シネマの世界) | Comments(0)