ブログトップ | ログイン

心の時空

yansue.exblog.jp

a day in my life

窓から見えるもの

通所介護(デイサービス)施設の窓から竹林の森が、見えます。
四季折々の竹林の森は、自然のまま美しい景色を映します。
山ぶどうは、つかの間の陽射しを浴びて風にそよぎキラキラと輝いて笑っているようです。
a0212807_21472168.jpg
私たちの通所介護(デイサービス)施設には、毎日10数名の80歳代から90歳代の高齢者がお見えになります。
年間延べ3千数百名の方が、利用されています。
皆様方は、戦前・戦中・戦後の日本の激動期を生き抜いて今日まで暮らしてこられました。
艱難辛苦の人生であったろうと想像いたします。
a0212807_15493327.jpg
家族との同居生活・老夫婦二人暮らし・1人暮らしと今の生活は、それぞれ違いますが、私たちのデイサービスでお過ごしの時は、皆様方大きな声でよく歌い、「アハハハ‥オッホホホ‥ワッハッハ」と屈託なく本当によく笑われます。
そんな皆様方の笑顔と団らんの風景を写真に記録し、毎月のニュースに掲載したり生活レポートに添えたりして家族に報告しています。
a0212807_2483672.jpg
写真をご覧になった家族の方々は、最初「えっ!?うちの母が、笑うんですか?うちで笑った顔を見たことないのです。」とか「頑固でしかめっ面ばかりの父が、歌を唄うんですか?」と驚かれていました。
高齢者の皆様の大方が、程度の差はあれ認知症という脳の病気を患っておられます。
私は、多少病気があっても、大声で笑われない高齢者、歌を唄われない高齢者はおられないと思っています。a0212807_321718.jpg寝巻から衣服に替え、家を出て人(ともだち)と集い、他愛ないおしゃべりをして、大声で笑い、時には大声で歌を唄う「あなた声の外れているよ。」「ほんと!?そお?」と言いながらまた外れる‥その絶妙の掛け合い漫才に居合わせた全員が大笑いです。
皆様方きっと他人(ひと)には言えない家庭の事情や問題、悩みや苦しみがあると思います。
しかし、ここでは、一言の愚痴もなく、どなたもうれしそうな顔をして過ごされておられます。
いつまで私たちのところに見えるのか‥それは、分かりません。
それまでいつも笑顔で平安であって欲しいと願います。
私たちも自宅を終の住処とされた皆様方のために、新しい施設を6月1日に開所しました。
a0212807_250762.jpg
昼間の通い(デイサービス)・自宅生活の手伝い(ホームヘルプ)・泊まり(ショートステイ)の三つを組み合わせた在宅介護の「小規模多機能居宅介護ホーム」です。
住み慣れた地域で暮らし続け、時には家族と離れ仲よしや友だちと夜が更けるまで語らいあい、そしてゆっくり眠り爽やかな朝を迎えていただける場所にしたいと思います。
明日はわが身‥人は老いて病み、いつか必ず死んでいく‥窓から見える竹林の風景をぼんやり眺めながら、そんなことを考えていました。
by blues_rock | 2011-06-14 02:50 | 高齢者介護(認知症) | Comments(0)