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心の時空

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a day in my life

明治維新のカリスマ ‥ 坂本龍馬の正体

手元に一冊のノンフィクション文庫本「石の扉」(加治将一著、新潮文庫)があります。
筆者は、プロローグで「本書の記述は、すべて事実に基づくものである」と書いています。
P.132~P.215に書かれた坂本龍馬(1836~1867享年31才)の正体と行動のナゾ‥一介の脱藩浪人である若い龍馬が、軍艦・蒸気船に乗り江戸と長崎、薩摩と長州を自由に行き来しながら、サラサラと「船中八策」を書き、犬猿の仲の「薩長(軍事)同盟」を成し、無血革命の「大政奉還」、「五か条の御誓文」のメモ、買付け資金もないのに禁制品であった武器を大量輸入した「亀山社中」の代表、軍艦・蒸気船を所有し自由航海した「海援隊」の隊長‥とホンマかいな?という東奔西走、八面六臂の活躍は、超人的で驚きます。
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龍馬暗殺を謀(はか)る刺客たちに囲まれた当時の危険な状況の中で、巨額資金を提供するスポンサーと情報ネットワークがなければできないことばかり、極めて不自然な出来事が、多過ぎます。
徳川幕府・倒幕雄藩、両方に大きな影響力をもち、次第に対立する両権力の中にカリスマ性を帯びてきた龍馬の存在が、ジャマで目障りな薩摩藩または長州藩の尊王攘夷原理主義派か、徳川幕府の治安部隊である京都見回り組のいずれかに、京都での秘密アジト近江屋にいるところを急襲され龍馬は、暗殺されました。
生前の龍馬は、幕末から明治維新の中心にいた人たち以外に知られることもなく、庶民にはまったく無名のままスゥーっと流れ星のように歴史の舞台から消えました。
そして、坂本龍馬が暗殺され、その死後1ヶ月も経たないうちに「王政復古」(明治維新)の大号令が勅令され、新しい日本が誕生しました。
                         坂本龍馬(左)と勝海舟(右)
a0212807_17403345.jpga0212807_1144418.jpg「薩長同盟も大政奉還も、全部龍馬一人で考えてやったこと。あの大ボラ吹きは、言葉一つで薩摩という大藩を動かしおった。」と勝海舟は語っていますが、‘本当のこと’を知っているクセによく言うよと私個人は思います。
ともあれ明治維新後の日本国民の間には、徳川幕府300年体制に引導を渡し、明治立憲君主国家を樹立した大政奉還・王政復古のカリスマ(立役者)として有名になり、今では近代日本史最大の人物で、日本の歴史に永遠に名を残すスーパー・ヒーローとなりました。
「石の扉」は、「フリーメイソン」についてのノンフィクションです。
紀元前数千年古代エジプトの巨大石ピラミッド建造にまで遡り、紀元前後の都市国家の城壁・防壁要塞、中世の強固な城塞、荘厳な教会など西洋文明は、巨大な石積構築物・石造建築により発展してきました。
その石組み土木構築・構造建築を担ってきたのが、石工職人集団でした。
今風に呼ぶなら「国境なき石工団」‥国境なき=フリー、石工団=メイソン、「フリー=メイソン」という国家を超えたネットワーク組織がありました。      (下写真:アメリカの1ドル紙幣、表と裏)
a0212807_20194369.jpgフリーメイソンというと秘密結社で、何か陰謀の影にフリーメイソンありきのように、まことしやかに喧伝ウワサされてきましたが、フリーメイソンからの反論は一切なく説明もないので、その謎はさらに深まりました。
古代から一つの巨大プロジェクトである石造構築物を完成させたら、次の一大石造建築プロジェクトが待つ国へ国境なき石工集団(フリー=メイソン)は、「ヒト・モノ・カネ・ネタ」を携えて集団大移動していくので、移動途中の安全確保・到着後の生活基盤の整備と仕事の準備段取りなど、その解決のために信頼できる確かなネットワークが、当時から必要でした。
当然のことながら、巨大石造プロジェクトなので土木石材等構築資材分野への高度の専門的知識、巨大建築技術のノウハウ、大集団移動の安全保障ための情報力など相互に信頼し強い絆で結ばれた組織(ネットワーク)が存在しなければ成り立つはずはありません。
彼らの仕事は、城塞・城壁・教会・住居‥大河に架ける石橋とまさしく古代国家インフラの生命線(ライフライン)ばかりを請け負っていました。(下:1ドル紙幣の裏、左部分とラテン語の意味「神との約束/新しい世界秩序」)
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言うまでもなく、昔も今も国の安全保障や国防は、国家の最高機密で国家インフラも高度秘密情報で守られており、城・要塞・教会の構造や情報をペラペラ他人に話したり、まして外国人・他民族・異教徒に伝えられたりしたら、あっという間に侵略され国(民族)は滅びてしまいます。
時代は流れ、世界に広がり国々の社会の見えないところで、この秘密組織は存在していきました。
見えないから存在しないと考えるも良し、見えない存在を知りたいと思うも良し、人それぞれの価値観であり精神の自由です。
アメリカの1ドル紙幣は、おそらく世界で一番印刷されている紙片です。
その1ドル紙幣の表は、初代大統領ワシントンの肖像が描かれ、裏の左に目のあるピラミッド「プロビデンス(万物を見透す目)」が絵描かれています。 (下写真:フリーメイソンの東京ロッジビル)
a0212807_2091691.jpgピラミッドは、アメリカの象徴ではありません。                    
アメリカにないピラミッドに目を描いて、1ドル紙幣に印刷する理由は、どこにあるのでしょうか?
そして、目のあるピラミッド「プロビデンス(万物を見透す目)」を取り囲むようにラテン語のメッセージがあります。
さて、冒頭でも書きましたが、「石の扉」のP.132~P.215に、江戸末期から明治維新初頭の時代背景が、歴史の舞台裏に残された歴史の破片・断片を繋ぎ合わせて、読み解かれています。
その激動の日本史の舞台を後ろから俯瞰(ふかん)し、明治維新のシナリオを書き、舞台の裏でプロデュースしながら、当時まだ若者であった明治時代の英傑・元勲たちに来るべき新時代への道しるべとそれぞれの役回りを指導演出していた人物がいました。
当時20代前半、スコットランド出身の若者トーマス・グラバー(1838~1911)、彼はフリーメイソンでした。
坂本龍馬は、勝海舟に紹介され長崎でトーマス・グラバーと出会い意気投合‥国際貿易のノウハウを学び日本最初の商社亀山社中(海援隊)を創設しました。(下写真:長崎グラバー邸近くリンガー邸の石標)
a0212807_18181768.jpgそして、グラバー商会(=ジャーディン・マセソン商会)の代理人として幕府・薩摩・長州を相手に武器・軍艦の斡旋・薩長軍事同盟の交渉など東奔西走・八面六臂の大活躍をしました。
また、グラバーは、1868年明治維新前の1863年に長州藩士5人、1865年に薩摩藩士17人を密出国させ、ジャーディン・マセソン商会の密航ルートでイギリスでは“政治・経済の統治システム”、上海では中国清朝末期の“世界の情勢”を見聞させ、倒幕後の新しい国家経営を学ばせました。
トーマス・グラバーの日本での滞在記録・活動や書簡資料類のほとんどが、残されていません。
明治維新後も長く日本に滞在し、新興三菱財閥の相談役(岩崎弥太郎のブレーン)として東京で暮らしていたようですが、記録は遺されていません。(わずかにあった遺品類は、三菱財閥が収集し封印してしまいました。)
ちなみに、三菱は土佐藩出身岩崎弥太郎が創業者で、坂本龍馬亡き後の海援隊(亀山社中)を引き継ぎ、グラバー商会の日本の権益を全部譲り受けて明治時代以降急成長し大資本家になった財閥です。
なぜか?‥彼自身が自分の記録や資料類を残さないようにしていたか、残してはならない理由があったのか、秘密のベールにスッポリ包まれているので定かではありませんが、秘密の儀式を経たルール(掟)があったのではないかと思います。
           岩崎弥太郎(左)とトーマス・グラバー(右)
a0212807_20211172.jpg現在、トーマス・グラバーの名前は、長崎南山手の観光名所グラバー邸で知られていますが、この観光名所の名称も‥「それも困る、私の名前を消してくれ」とトーマス・グラバーは、長崎のお墓の下で願っているかもしれません。
歴史の中にあるナゾを見る角度を変えて検証してみるのも楽しいと思います。
(参 考)
昨年9月10日「友愛‥秘密結社フリーメイソンの理念」と併せ読んでいただくと幸いです。
by blues_rock | 2012-03-31 00:27 | 社会/歴史/思想 | Comments(0)