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心の時空

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a day in my life

捨て猫オセロ、癒しの猫

1年半前、私たちの高齢者介護施設のメンバーに、白と黒の毛並みの捨て猫が、一匹加わりました。
拾われてくる1か月くらい前、友人の住むマンション階段の下で寒さに凍えながら、小さなダンボール箱にうずくまるようにして棲んでいました。
犬猫を飼うことを禁止するマンションの規則なので、誰もが可哀想にと思いながら、親切な誰かに拾われることを願いエサを投げ与えていました。
まだ成猫ではなく子猫の時から人に飼われていて、きっと飼い主のエゴで捨てられたのでしょう。
そんな冷酷な人間の都合など知るはずもなく、人懐っこく人を見るとニャンと微かな声で鳴き擦り寄ってきます。
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施設のスタッフも動物を飼うことを禁止されたマンションかアパート住い、あるいはすでに自宅で犬か猫を飼っていて、もうこれ以上飼えない人ばかりです。
しかしながら阿吽(あうん)の呼吸とはこんなことをいうのでしょう。
誰が提案するでもなく、ここ(通所介護施設)で飼おう、人がいない夜や日曜日には皆なで世話すれば何んとかなるのでは‥とその場の空気に、スタッフリーダーの女性が大きな布バッグを肩に飛んで行き、捨て猫をバッグに入れて連れてきました。
拾われてきた猫は、バッグの中から顔だけ出して、グッタリしていました。
白と黒のツートーンでオセロ(ゲーム)のようだから、名前はオセロにしようと全員一致ですぐに決まりました。
あれから1年半、お客様の足元にまとわり付き、下からジッと見上げニャンと甘える素振りに人間を疑う様子はありません。
人懐っこいので声をかけてもらうとうれしいのか、ジッとお客様を見つめます。
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応接イスに座られているお客様のヒザの上で安心しきったように眠るオセロを見て、スタッフが「お疲れになりませんか?下ろしましょうか?」とたずねました。
日ごろ気難しいお客様もいつにない穏やかな顔で「この子(猫)ここに来てやっと安心できたんよ‥そっとしとこう、可愛いね」とオセロを見つめておられました。
捨て猫オセロは、これからもお客様と私たちスタッフの癒しの猫になるでしょう。
もしかしたらオセロが、私たちの心を救ってくれたのかもしれません。
by blues_rock | 2011-06-07 21:53 | 柏原生活/博多叙景 | Comments(0)